PTA会長あいさつ

 

今年度PTA会長を務めさせていただくことになりました、伊賀淳一と申します。微力ではございますが、子どもたちの笑顔のために精一杯努力させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

コロナの3年間で社会全体、とりわけ子どもたちを取り巻く環境は大きく変わりました。家庭も学校も不完全燃焼が続いていたと感じています。私は愛媛大学医学部附属病院で精神科医として働いていますが、この3年間で子どものうつ病や摂食障害が増えていることを実感しています。コロナは子どもたちのこころにも少なからず悪影響を与えているようです。近年の研究結果によると、子どもの養育環境がその後の成人期のメンタルヘルスに大きな影響を与えることが分かってきています。例えば、不健全な家庭で育った子どもは、その後の人生で不安やうつ病などの精神的な不調を抱える可能性が高まります。また、虐待やネグレクトなどの過度なストレスが長期間続くと、脳の発達にも悪影響を与えるようです。一方で、愛情や支援に満ちた家庭で育った子どもは、その後の人生で心理的な強さや自己肯定感が高く、ストレス耐性も高まるそうです。つまり子どもの健やかな成長をサポートするためには、安全で愛情に満ちた環境を提供し、子どもたちが適切なケアと支援を受けられるようにすることが重要です。PTAとしてもコロナに負けずに子どもたちの健やかな成長をサポートしたいものです。

今年はもう一つ大きな変化がありそうです。それはChat GPTの登場です。皆さんはもう使ってみましたか?少し使ってみただけでも、様々な質問に流暢な日本語で適切に回答してくれることに驚かされると思います。しばらくはその使用法について議論が続きそうですが、子どもたちはこの画期的な技術とうまく付き合って新しい世界を築き上げると確信しています。我々大人も子どもたちとともに学ぶ必要がありそうです。ポストコロナが子どもたちにとって素晴らしい世界になることを願っています。